当社グループ企業であるGiken America Corporation(以下、技研アメリカ/社長:Anthony Bertrams)は、ニューヨーク・マンハッタンに新拠点を開設、オーランドから本社機能を移転し、ニューヨーク本社として3月6日より営業を開始しました。
ニューヨーク本社は、マンハッタンの中心部ミッドタウンにあるグランド・セントラル駅至近のオフィスビルに開設しました。目抜き通りである42丁目通りに面しており、世界のビジネスと情報発信の中心地であるニューヨークを象徴する地区にあります。ニューヨーク本社は、ボストン、フィラデルフィア、ワシントン等を含むアメリカ北東部の巨大経済圏、ボスウォッシュ (BosWash)を中心に事業展開を拡大し、全米および世界への波及効果の最大化を図ります。
アメリカでは今後10年間で1.5兆ドル(約164兆円)規模のインフラ投資が計画され、老朽化した道路・地下鉄・地下ライフラインの改修および洪水や高潮等の災害対策が、順次具体化される見通しです。当社グループの圧入工法は、機械がコンパクトで且つ仮設工事が不要であるため密集市街地での工事に強みがあり、加えて災害に強い構造物をスピーディに構築できる工法であるため、特に同国の都市インフラ再生と防災の分野において、高い市場性を見込んでいます。
また、ニューヨークを含む世界の主要都市の路上駐車問題は深刻であり、車両を地下に収容し地上に文化的な空間を創出できる当社の耐震地下駐車場「エコパーク®」の潜在需要は大きく、民間投資を促す事業価値の提案も行っています。
技研アメリカは、昨年9月に協働契約を締結した米国の建設コンサルタント・地盤工学エンジニアリング会社であるMRCE社※との協働を既に開始しており、圧入工法に適したプロジェクトの調査、設計提案を積極的に行い、上流営業の強化をしています。
当社グループでは、中期経営計画で掲げている海外売上高116億円(2021年8月期)の目標達成と、「海外売上比率を7割とする」長期ビジョンの早期実現に向け、アメリカのみならず、ヨーロッパ、東南アジア、中国など各地域の体制強化に今後もグループ一丸となって取り組んでいきます。