能登半島地震で被災した輪島市市ノ瀬町の 復旧工事に「ジャイロプレス工法™」

2025.4.11 ニュースリリース

令和 6 年能登半島地震および奥能登豪雨で被災されました皆様に衷心よりお見舞い申し上げます。

株式会社技研施工(本社:高知市、代表取締役社長CEO:西川昭寛)は、大規模な土砂崩落により甚大な被害を受けた輪島市市ノ瀬町にて、鋼管杭回転切削圧入工法「ジャイロプレス工法™」による復旧工事を受注し、工事を完了しました。昨年 12 月から約 2 カ月間で鋼管杭による延長 77m の土留め壁を構築し、さらなる土砂崩れの発生を抑止。今後本格化する砂防堰堤等の災害対策施設施工を円滑に行うための安全性を確保しました。
現場は山間部を抜ける川が流れており、地震による土砂崩落で大規模な河道閉塞により土砂ダムも発生した場所です。土砂に押し流された倒木や転石、それに金属類が入り混じっていたため、硬質な地盤でも貫ける「ジャイロプレス工法™」で迅速かつ、効率的に工事を完遂させました。被災地には、ほかにも同様の現場が数多く点在しています。技研グループでは 3 月から「能登復興支援室」の人員を増員し、事務所も移転。体制強化により被災地の復旧・復興のさらなる加速に貢献していきます。

■工事内容

現場の市ノ瀬町は被災地の中でも特に被害が甚大な場所です。山の斜面が尾根から崩れ、大規模な土砂崩落が発生。土砂が約1キロにわたって流れ落ち、複数の民家や道路が飲み込まれ、国が復旧を急いでいます。工事では「ジャイロパイラー™ F401-G1200」により、長さ11.5~16.5m、直径 800 ㎜の鋼管杭 78 本を圧入。延長 77mにわたって土留め壁を完成させました。



■採用理由

【他工法では工期の長期化が懸念】
ブロック等で擁壁を構築する場合、多量の地山掘削が必要となり工程が延びます。また鋼管杭を用いる他工法の場合でも、埋設物に杭が当たった場合、削孔の確実性が低く工期の長期化が懸念されました。

【「ジャイロプレス工法™」なら確実な削孔が可能】
先端ビット付き鋼管杭を回転させながら切削圧入することで、鉄筋コンクリートなどの障害物も打ち抜くことができる「ジャイロプレス工法™」の削孔能力の高さが評価されました。今回の現場でも周辺の地盤を緩めることなく地中に埋まっていた転石や金属片などを確実に貫通し、強固な土留め壁を短期間で構築することができました。

■工事概要

工事名令和6年能登半島地震河原田川緊急復旧工事
工事場所石川県輪島市市ノ瀬町
発注者国土交通省 北陸地方整備局
元請業者鹿島建設株式会社
施工業者株式会社技研施工
使用機械ジャイロパイラー™ F401-G1200
杭材型式・寸法鋼管杭 78 本(直径 800 ㎜、長さ 11.5~16.5m、1箇所継)
工期2024 年 12 月 18 日~2025 年 2 月 25 日

■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を製造販売し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は 40 以上の国と地域に広がっています。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研施工
東京本社/千葉県浦安市港75番地1
TEL:047-318-9111(平日8:00~17:00)
高知本社/高知県高知市布師田3948 番地1
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